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2009-05-18

NPO法人

「これは、神様が与えて下さった試練なんだと思うんです」
西さんはダッコした赤ちゃんをあやしながら話してくれた。

2年前、西さんは発展途上国をの生活を支援するNPO団体でボランティアの活動をしていた。
「ボランティアは学生の頃から続けてて、結婚してからも何らかの形で関わっていたいって思ってました」
夫は開業医をしており、生活には余裕があった。
「でも、赤ちゃんが出来て、、ずっと活動からは離れていたんです。忙しくって、それどころじゃなかったですしね」

ある日、昔ボランティアで仲良くしていた友人から久しぶりの電話があった。
海外で行われる支援活動へのお誘いだった。
「人が足りてないみたいで、一緒に来てくれないかって」
夫は〔気晴らしもかねて行ってきたらどうだ?〕と応援してくれた。
「まあ、一週間って事だったし、海外活動も何度か経験はありましたから」
参加する事にした。
2歳になる息子も連れて行く事になった。

その国での主な活動は無料での健康診断だった。
初日から大忙しだった。
「平たく言えばエイズ検査です。健康状態も決して良くなかったんですけど、深刻なのはエイズ感染の拡大なんです」
診察中の血液には絶対に素手で触れないように言われていたという。

疲労困憊の中やっと一日が終わった。
夕食を済ますと、眠気が一気に襲ってきた。
「ホテルに帰って、、私はいつでも寝れる状態だったんですけど、子供が寝てくれないんです」
なれない場所に落ち着かないのか、機嫌が悪く、ついには泣き出してしまったのだという。
仕方がないので、子供をオンブしてホテルの周りを散歩する事にした。

二本ほど路地をまたぐと街灯の明かりは全く届かなくなった。
もともと夜に出歩けるような地域ではなかった。
活動の拠点はスラム街の真っただ中にあった。

気がつくと数人の男達に囲まれていた。
現地の言葉で何かを言っているようだったが、理解できなかった。
西さんは、〔アイム、ジャパニーズ!アイム、ジャパニーズ〕と繰り返した。
男達は西さんを路地裏に押し倒すと、手足を押さえつけた。
男達がズボンを下ろすのが見えた。
「それからははっきり覚えていないんです、、」
無理矢理挿入される男達のモノが何か別の生き物のようにお腹の中で動いていた。
やがて痛みも感じなくなり、ぐちゃぐちゃの視界の中、いつの間にかいなくなった我が子を捜した。
西さんを取り囲む男達は入れ替わり立ち代わり増えていった。
中には15歳にも満たないような少年も混ざっていた。
下着と破れた服が散乱する中、西さんは子供の名前を呼び続けたという。

次の日、西さんはほとんど何も身につけていない状態で発見された。
泥だらけの体にたくさんの擦り傷をつけて、ふらふらとテントに入ってきたという。
子供は連れていなかった。
すぐに現地の警察が呼ばれ、捜索が行われたが、一日で打ち切りとなった。
再捜査を依頼しても、[無防備すぎるあなた達が悪い〕と言われ相手にされなかったという。

帰国後、領事館からの連絡を待つだけとなった。
夫は西さんの体に触れなくなった。
ただ、冷たい目で見つめられる日々が続いた。
半年を待たずして、離婚する事になったという。

現在は離婚の慰謝料と毎月振り込まれるの生活費で暮らしている。
ボランティア活動に参加する事は少なくなったが、今は身を寄せる宗教団体の布教活動に努めているのだという。
「結局あの人は偽善だったって事なんですよ。でももう良いんです!今はこの子が居てくれるから、、、」
そう言って、西さんは肌の黒いちぢれた髪の毛の赤ちゃんに笑いかけた。


それからしばらく後、西さんが逮捕されたという情報が入った。
罪状は児童虐待との事だった。
西さんは警察に[教育のために軽くぶっただけです]と話していたそうだが、赤ちゃんの体は、軽くぶっただけでは出来ないようなアザがそこら中に出来ていた。
赤ちゃんの頭蓋骨は一部陥没するほどになっており、障害が残る恐れが高いのだという。




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2009-04-16

脱臼

その夜、横田さんは会社の忘年会に参加していた。
「苦手な先輩がいるんですよ、毎回酒が入ると説教くさくなる人なんですけどね」
みんな絡まれるのが嫌なのでその先輩には近づかないようにしていたのだが、横田さんは運悪く捕まってしまったのだという。
「30分くらいかな、、お前は全然ダメだとか、信頼できないとか、延々言われ続けて。歳だって2、3個しか離れてないんですよ。なにえらそうにしてんだ!って感じですよ」
横田さんはトイレに行く振りをして席を立つとそのまま店を出た。

店の前には大きな公園があった。
市街地の緑地化のために作られた公園はとても静かだった。
「ちょうどよかったんで時間までベンチに座って待ってようと思いました」
火照った体をひんやりとした風が冷ましてくれた。

しばらくすると若者達の声が聞こえてきた。
「や~!みてみて!チョー可愛い!」
「ほんとだ~ヌイグルミみたい!」
子犬を見つけた少女達がはしゃいでいた。
「中学生か、高校生くらいですかね」
派手なジャージに身を包んだ男女数人が子犬とじゃれていた。
「ちょっと貸せよ!」
突然少年の一人が乱暴に子犬を抱えると走り出した。
「なにすんの!コウキ!返してよ!」
「コウキ!こっちだ!パスパス!!」
少年達は子犬をボール代わりにして遊び始めた。
「私のほうに走ってきてましてね、、ジャイアントスイングをしだしたんです」
少年は子犬の後ろ足をつかむとグルグル回し始めたという。
もう一人の少年が子犬を渡してくれないことに痺れを切らせていた。
「俺にも貸せよ!」
そう言うと、まわされている子犬の前足を空中で掴んだ。
<ヒン!>
子犬の驚いたような声が響いた。
その瞬間、子犬の前足がとれた。
急に両端から強い力で引っ張られた子犬の前足は、肩関節からきれいに引きちぎられていた。
「うわ、きしょー!」
「お前なにやってんだよ」
「お前がわたさねーからだろ!」
そう言うと少年は取れた前足を投げつけた。
「やったな!くらえ!!」
胴体を持っていた少年も投げ返した。
前足のとれた子犬が、横田さんの足元まで転がってきた。
「コウキ!待ちやがれ!」
少年達は少女達の方へ走っていった。

足元の子犬は泡を吹きながら、助けを求めるように、小さく鳴き続けていた。

「ねぇ、ワンちゃんは?」
「すてたー」
「なにすんのよ!とってきてよー」
「はぁ?自分で行けよ!ってかもう死んでるぜ」
「えー、死んだんならいらな~い」
「それより、カラオケいこうぜ!」
「あぁーいくいく!」
「コウキ!ディッズうたおうぜ」
「おお!いいな。ラップかますか!」
「アハァ、ディッズ聞きたい~聞きたい~♪」

横田さんは公園を後にする少年達の姿を遠巻きに眺めながら、子犬の首元に革靴を当てると一気に体重をかけて骨を折った。
「、、見かねてね。偽善かも知れませんが、早く楽にしてあげようと思って、、」
もうすぐ11時になる頃だった。
横田さんの携帯が鳴り始めた。
「もしもし?横田?お前何処いってんだよ!まだ話は終わってねーぞー」
先輩からだった。
「あ、すいません。ちょっと腹の調子が悪くて、今トイレです」
携帯を閉じると、ゆっくりと店へ戻っていった。





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「ねぇねぇ、コウキのラップってマジやばくなーい?」
「ああ、コウキ最高だぜ。なぁ!コウキ、一発なんかかましてくれよ!」
「あん?しゃーねーな、、」
「イェーイ♪」
「よぉ!ヨォ!ヨォゥ!ヨォ!」
「子犬のイノチィ・・ここに消えたイノチィ⇧
 俺らがアルクゥ・・夜の街東京大都会イェ
 愛求めアルキゥィ愛求めサマヨォ!
 俺のミライはどっちダァ!コモン!
 俺のミライはどっちダァ!」
       

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2009-02-23

ファイトクラブ

「面白い所ありますって誘われてね、、」
奥野さんは会社の取引先の人と飲みにいった時の話をしてくれた。
「その人、ファンさんていうアジア系の人で、すごく気が合ってね」
最初に行ったのは普通の居酒屋だった。
お互いの苦労話や国に残してきた家族の事など、酒を交わしながら話をしたという。

大分お酒も進んできた頃、
「オクノサン、ストレス発散シマスカ?イイトコロアリマス」
そう言って場所を変えようと言われた。
「エッチなお店でも紹介してくれるのかなっ、、ってね」
乗り気で奥野さんは付いて行ったという。

ついた場所は古いアパートが建ち並ぶ廃れた路地で、何かの店があるようには思えなかった。
「コッチコッチ」
ぼろぼろの建物へと案内された。
薄暗い照明のついた階段を下りていくと、数人の外国人がたむろしていた。
ファンさんは顔が利くらしく、ひと言二言はなすと中へと通された。
「結構広くて、いわゆるクラブってやつでした。日本人も結構いましたよ」
激しいロックミュージックの中たくさんの人が体を揺らしていた。
「私はダンスとか出来ないんで、端の方で飲んでたんです」
ファンさんが知り合いと話しているのを遠くから眺めていたという。

しばらくすると音楽が止まり、踊っていた人々はフロアにスペースを空けるかように端の方へと移動していった。
何が始まるのかと店内を見回していると、ファンさんが笑顔で近づいてきた。
「オクノサン、ハジマルヨ!イキマショウ」
そう言ってフロアへ引っ張られていくと、棒のような物を渡されたという。
「ソフトチャンバラって分かります?スポンジで出来た棒です。叩かれても怪我をしないように作ってあるやつですよ。それを渡されましてね」
何をするのかと思っていると、フロアに犬が連れてこられた。
「ホントハオカネイルケド、コンカイハサービスネ」
気がつくと、同じように棒を構えた人たちが犬を取り囲んでいたという。

ドラの音が響き再び音楽がなり始めた。
「みんなで犬を叩いてるんです、、」
奇声と笑い声の中、皆活き活きと犬を追い回していた。
初めのうちは威嚇していた犬だったが、人々の勢いにフロアじゅうを逃げ始めた。
「いくら怪我しないように作られているって言ったって、痛くない訳じゃないでしょ」
30分ほど叩かれ続けた犬は、やがてぐったりと動かなくなった。
動かなくなった犬に飽きたのか、やがて多くの人はフロアの端へと戻っていった。
構わずに叩き続ける者もいた。
音楽がやむと動かなくなった犬は回収されていったという。
「信じられませんでしたよ。人間って何でもやるんですね、、」

次にドラの音が響き出てきたのは、年老いたヨボヨボの女だった。

同じ事が起きた。

深いシワとスカスカの白髪の女はふるえる声で助けを乞うていた。
<やぁぁめぇぇてぇぇ>
人々は構わず叩き始めた。
聞き取れていた言葉もしだいにただ<アーアー>というのうめき声へと変わっていった。
ファンさんが母国語で何かを叫びながら叩き続けていいる姿が見えた。
「吐きそうでした、、」
気分の悪くなった奥野さんは逃げるように店をでたという。

後日、奥野さんは警察に通報しようとしてやめた。
「実家の、、祖母の所に、ファンさんが来たみたいでね」
日頃お世話になっているからと、菓子折りをもって訪ねて来たのだという。
ファンさんとは現在も変わらず取引を続けている。




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2009-02-21

アカルイミライ

「あの頃はお金なかったんで、すぐokしましたよ」
杉山さんは駆け出しのテレビカメラマンだった。
「1日撮影して30万くれるって言うんですよ!おいしい話でしょ?!」
専門学校の同級生からの話だった。
詳しくは話せないがカメラをまわしてくれないか?とのことだった。
「特別仲がよかったって訳じゃないんだけど、、そいつ、学校中退したみたいだったし」
とにかく好条件だったのですぐに了承した。
他言無用、秘密厳守と言われたが特に気にしなかったという。

当日は同級生が家まで迎えにきてくれた。
連れて行かれたのは港近くの倉庫の一角だった。
中に入ると、簡単なステージが設置されていた。
「撮影方法は任せるから、とにかく全部撮ってくれ。それと、何があっても途中で撮影をやめるのだけは絶対ダメだからな」
終わったら迎えにくると言い残すと同級生はどこかへ行ってしまったという。

ステージ脇には大型のビデオカメラが設置してあった。
杉山さんは部屋全体を撮影していった。
「使った事のあるタイプだったんで安心しましたよ」
ステージでは少女がリハーサルをしていた。
小学生に見えた。
簡単な振り付けと共にアユの曲を歌っていたという。
「ジュニアアイドルのプロモーションビデオかなって思ったんですけどね、、」

しばらくすると、男達の集団が入ってきた。
「10人くらいだったかな、、やたら露出の激しい女に先導されてね」
すべてを撮影してくれと言われていた杉山さんは、男達と先導する女の姿も順に撮影していった。
「それでは!ミイナちゃんの初ステージ、開演です!」
女の合図でステージが始まった。
少女が出てくるとどよめきが起こり、男達は一斉に写真を撮り始めた。
杉山さんは、フラッシュの中歌う少女を一心に追い続けた。
「私も一応カメラマンなんでね、被写体の一番良い表情を撮りたかったんです」

曲が終わると女が声をかけた。
「はい!写真はここまででお願いします」
女は男達のカメラを回収していくと、代わりにホッチキスを配っていった。
その間に少女は全裸にされ、イスに座らされていたという。

先頭の男が少女に近づいていった。
「ファインダー越しじゃなかったら、耐えられなかったと思います」

ガチャン

男は少女の腕の肉を摘むと、おもむろにホッチキスの針を打ち付けた。
「イイィィ、、」
少女のかみ殺すようなうめきが聞こえた。

背中や耳たぶ、指先など、<ガチャン>という音が五回ほど響いた時に、少女が暴れ始めた。
「痛いよぉ~、無理です。もぉ、う、無理ぃ」
少女は咳を切ったように泣き始めた。

戸惑う男達をかき分けて女が少女に近寄っていった。
「ミイナちゃん!だめよ~、約束でしょ?お家の人に迷惑かかっちゃうのよ~?それでも良いのぉ?」
なだめるように言った女の言葉も無駄だった。
ワンワンと泣き出した少女は何を言っても首を横に振るだけだった。
「すいません!ちょっと落ち着かせますので、しばらくお待ち下さい」
そう言うと、女はミイナを別室へと連れ出した。

10分ほどするとミイナは女に抱えられるように出てきた。
表情は柔らかくなり落ち着きを取り戻したように見えた。
「クスリ打たれたんでしょうね」
ミイナは微笑みを浮かべたまま空中をゆっくりと眺めていた。

「お待たせしました!お手持ちの芯が無くなるまでどうぞ~」
女の合図と共に再び男達が少女に群がった。
<ガチャン>という音がいくつも重なった。
女はその様子を眺めながら、陶酔しきったような顔で自らを弄っていた。

「おかしくなりそうでね。これは映画のワンシーンなんだって自分に言い聞かせましたよ」

手持ちの針が無くなると、群がっていた男達は元の位置に戻って行き、ようやくミイナの全身を写す事がが出来た。 

「狂ってるって、、おもいました」
打ち付けられたホッチキスの針により少女は水着を着たようになっていた。
ふくらみの少ない胸は針で覆われていた。
特に乳首は原型を停めておらず汗のような血が流れていたという。


杉山さんは今もカメラマンとして一線で活躍している。
「あれのおかげかなぁ、、分かるようになったんですよ。本当の表情ってやつが」
来年には映画の撮影も決まっているのだという。



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2009-01-06

矢印

秋山さんにはチヒロという今年高校生になるはずの娘がいた。
「親ばかって思われるかも知れませんけど、本当に出来た娘でね」
中学校での成績は常に10番以内だった。
家では体の不自由な祖父の体を毎日拭いてあげていたという。
「手足が長くて、小学生の頃からバレエを習わせてたんです。コーチからも才能があるって言われて、、将来はプロのバレリーナかな?なんて思ったりしてねぇ、、」
玄関にはバレエのトロフィーがいくつも飾られていた。
秋山さんは娘の成長が何よりの楽しみだったという。

そんなチヒロだったが3年生になると目に見えて成績が落ちてきた。
帰る時間も夜7時をすぎるようになり、夕食の席にも顔を出さず、部屋にこもるようになったという。
「ある日バレエのコーチから電話がありましてね。あの子ずっと練習に行ってなかったみたいなんですよ」
さすがに心配になった秋山さんは、その日の夜、どういう事なのかと問いただした。
「いろいろある年頃だし、悩みでもあるんだろうって思ってたんですけど」
チヒロはあっけらかんとしていた。
「ごめんなさい。ちょっと気分が乗らなくて、、でももう大丈夫!バレエもちゃんと行くし、勉強だってすぐに巻き返すんだから」
そう言うとチヒロはVサインを作ってみせた。
秋山さんはチヒロの明るい表情を見て安心したという。

その年のクリスマス、秋山さんは仕事を終え家に帰ると妻が
「なんか変な臭いしない?」
と言ってきた。
かすかに異臭が漂っていた。
異臭は、チヒロの部屋から漏れているようだった。
「チヒロ?入るぞ?」

チヒロが首を吊っていた。
全裸の状態でチヒロは部屋の中央に浮いていた。
異臭はチヒロの足元にたまっている汚物から発せられていた。
秋山さんは急いで床に下ろしたが、すでにチヒロの体は冷たくなっていたという。

警察の捜査が入り、チヒロの部屋から地元の暴走族と一緒に撮ったプリクラと数枚の写真が出てきた。
「自分が許せないんです。どうして気づいてあげられなかったのか!」
写真には複数の男に弄ばれているチヒロの姿が写っていた。

葬式の際、チヒロの背中には厚いファンデーションが塗られた。
「あいつら、チヒロの体に、、、」
背中にはタトゥーが彫られていた。
<性欲処理上等>
そう書かれた文字から尾てい骨まで矢印が伸びていたという。

怒りと悲しみのごちゃ混ぜになった気持ちのまま葬儀は執り行われた。
母親はずっと泣き続けていた。
出棺の時間になると、遠くからバイクの集団が爆音をあげて近づいてくるのが分かったという。
葬儀場の前に来ると、エンジン音でゴットファーザーの曲を奏ではじめた。
「殺してやる!って思いました」
秋山さんが出て行こうとする前に、母親が奇声を上げて走り出した。
受付にあったボールペンを握りしめ、
「あなた達!!!!まちなさい!」
そう叫びながら追いかけていった。

心臓を掴むようなブレーキの音が響いた。
目の前でゴムまりのようにはじき飛ばされる妻の姿が見えた。
「目に焼き付いてるんですよ」
立て続けに葬式をあげる事になったという。

後日、暴走族は全員補導され、そのほとんどが少年院に入る事になった。
「少年院?そんな物で許される訳がないですよ」
秋山さんは今後どうやって生きていくのかを話してくれた。
「全員殺しますよ。関係者も、その家族も。今は私の周りにも警察がうろちょろしてるみたいなんでダメですけどね。絶対殺します」
今はそれだけが秋山さんの生き甲斐なのだという。


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プロフィール

紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
日々人間の恐怖を探求中、
たぶん普通の人です(汗)
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