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2008-09-22

白いワンピースの女

斉藤さんはお気に入りの公園に彼と来ていた。
「久しぶりのピクニック。お弁当食べて、お散歩して。すっごい綺麗なバラ園があるんです」
県が管理するその公園は広大な敷地を有していた。
「夕方になって、ちょっと肌寒くなって来た頃かな」
帰ろうとしていると「こんにちは」と声をかけられた。
白いワンピースの女だった。
「すっごい細い人で、血管が浮き出てました」
ガリガリの体は、拒食症の人を思わせた。
「綺麗なバラ園ですよね~、よかったら写真とりますよ?」
女は張り付いたような笑顔で話しかけて来た。
「なんか不自然なんです。だいたいカメラ構えてたわけじゃないし、、」
「結構です」と断り、歩き始めると女は付いて来た。
「お二人は恋人同士ですか?」
「ええ、」
彼が曖昧な返事をすると、
「あはは、、やっぱりだ~!」
そういってスキップを始めた。
「ちょっと、、ユウくん、、」
怖くなった斉藤さんは彼の袖を引っ張り、早く行くよう目配せをした。
彼も頷くと、
「じゃあ、僕らちょっと行く所があるんで」
そう言うと、先にいた女が振り返った。
「すぐ分かれるよ」
「へ?」
「そんな女すぐ分かれるっていってんの!」
突然分けの分からない事を言い出した。
「はぁ?何言ってんだお前?」
彼の言葉に反応するように女がワンピースの裾をまくりはじめた。
「ほら、、ほら、、」
むき出しになった下着はゆるゆるで、棒のような足が突き出していた。
「なんだこいつ!おい、行こうぜ、、」
早歩きで女をよけて急いだ。
後ろから「見たいんでしょ?いいのよ?」という声がしたが、二人は無視した。
しばらくすると、
「あーーーー!んーーー!あーーーーー!んーーーー!」

女の金切り声をあげはじめた。
振り向くと、ナイフを片手に立っていた。
奇声を発しては、自分のうでに噛み付いていた。
「よっぽど強く噛んでたんでしょね、、」
女の口は自分の血でぬらぬらと光っていたという。
二、三歩よろめくと、すごい早さで追いかけて来た。
「必死で逃げましたよ!殺されるって思いましたから」
車に飛び乗るとすぐにドアロックをかけた。
「はやく出して!早く!」
女はすぐそこまで来ていた。
彼はすぐにエンジンをかけ、車を動かした。
ガタンと何かに乗り上げる音がしたが構わず走らせたという。
「たぶんその女、敷いちゃったんです。ミラーにうずくまる姿が写ってましたから、、」

後日、女は捕まったと警察から連絡が入った。
ひき逃げにはならないから安心しろと言われた。


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genre : 小説・文学

tag : ホラー 怖い話

2008-09-22

魔よけ

オスギが魔よけに効くというお香を焚いたらピーコが臭い臭いと言って家を出て行ったらしい。
2008-09-22

あかずの間

千加子さんは去年の夏、彼と行った旅館での話をしてくれた。
「すごい大雨になって、予約してた旅館までの道が通行止めになっちゃったんです」
仕方なく引き返し、途中にあった古い旅館へ入ったという。
「でも満室だったんです。外は土砂降りだし、大雨警報とか出ちゃってて、どうしようかって話してたら、、」
奥から女将さんがでてきた。渋々といった感じで、普段は使ってない部屋があるからそこでも良ければと案内してくれた。
「全然きれいな部屋だったんですよ。なんで使ってないのか不思議なくらい。でも、、」
空気が重いのだという。
純和風のきれいな部屋。
まるでこの部屋だけ時間が止まっているように感じた。
「彼も何か感じてたみたいだけど、二人とも疲れてたからさっさと寝ちゃった」

夜中、何かの気配に目が覚めた。
体は動かなかった。
<やだ、金縛り!?>
目だけで部屋の中を見回した。
押し入れの襖が20センチほど開いていた。
奥にぼんやりと何かが見えた。
次第に目が暗闇になれてくる。

男と目が合った。

やせこけた顔に眼球だけがやけに大きく、じーっとこちらを見ていた。
「あ、やばいって思った」
千加子さんはすぐに目を閉じ、気づいていない振りをした。

しばらくすると、耳鳴りがしはじめた。
恐怖に耐えかねた千加子さんは、隣の彼を起こそうと横をみた。

目の前に男の顔があった。
枕元から覗き込むように、腰を曲げて。
耳鳴りだと思っていた音は、男の声だった。
千加子さんの目をじーっと見つめ、無表情のまま口だけを動かして何かを訴えている。
そこで千加子さんは気を失った。

次の日、女将さんに昨晩のことを話すと、宿泊料はいらないから、黙っていてほしいと言われた。
その後、その旅館には行っていない。

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紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
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たぶん普通の人です(汗)
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