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2008-09-24

漂白剤

ルナさんは2年前の夏までモデルの仕事をしていた。
「私、結構人気あったんですよ」
読者モデル出身のルナさんは、親しみ安さが売りだった。
若い層に人気が出始め、徐々に仕事も増えていった。
「あの頃は良かったな。毎日が楽しかった、でもね、、」
モデルどうしの陰険ないじめや嫌がらせなども後を絶たなかったという。
実際、いじめを苦に去っていく新人もたくさんいた。
「ある夜、サエコっていう仲の良かったモデル仲間とクラブに行ったんです」
いいお店を知ってるからと、なかば強引に連れて行かれた。
そのクラブは地下にあった。
「けっこう大きなクラブで外人が多めだったかな」
サエコは顔が利くらしく、個室へと通された。
先客がいた。
「外人二人、めっちゃイケメン!お酒も入ってたし、、」
すぐに打ち解けて騒ぎはじめたという。
「しばらくしてあいつらドラッグ始めちゃったの」
サエコを含め外人二人はなれた手つきで紙に巻きはじめた。
ルナさんも進められたという。
「もちろん頂いたよ。ってか、よそでちょくちょくやってたし」
ダウン系のものだったらしく、まどろみに包まれたような感覚におそわれた。
長椅子に沈み込み、思考回路が止まっていくのを感じた。
しばらくしてサエコが注射を取り出した。
「チャンポンはまずいって、どっかで聞いた事あったから、断ったんだけど、、」
いつもやってるからと、腕をまくられた。
「なんだかぼーっとしてて。まぁいっか、って感じでなすがままにしてたんです。」
打たれた瞬間、天地がひっくり返った。
「全身の毛穴が開いたって、、感じ?とにかく覚えてるのはそこまで」
気がつくと朝方だった。
ひどい吐き気に目を覚ましたという。
「みんないなくなってて、とにかくタクシーつかまえて。どうにかマンションまで帰ったんですけど、、」
ひどい頭痛と吐き気から、洗面所から離れられなかったという。
「なんも出ないんですけど、おぇ!おぇ!って息も出来なかった」
すこし落ち着き、自分の顔を鏡でみて愕然とした。
自慢の髪がごっそりと抜け落ちていた。
「なんか、三毛猫みたいだった」
のこった毛をつかむと簡単に抜け落ちた。
這いずるように救急車をよんだという。
「それからすぐに入院。治療やらリハビリやらで半年くらいかかったよ」
抜け毛の原因を尋ねるとルナさんはケラケラ笑いながら答えてくれた。
「医者が言ってた。血液中から漂白剤と同じ成分が出て来たんだって。よく死ななかったなってほめられましたよ」
半年の入院中に所属事務所から契約を切られた。
「まぁ、事務所が言ってこなくてもやめるつもりだったし」
そう言うとカツラをとってみせてくれた。

現在ルナさんは名前を変え、風俗嬢として働いている。
昔のファンが時々噂を聞きつけてやってくるらしく、なかなかの人気を得ている。
医者からは髪の毛はあきらめろと言われた。
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theme : ホラー・怪談
genre : 小説・文学

tag : ホラー 怖い話

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紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
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