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2008-09-28

ヒデさん

「なんてったって、チョーアウトドアだからよ!最近の引きこもり?あんな連中にはまず無理だな」
寺田さんはホームレス時代に体験した事を話してくれた。
「ホームレスってのは根性座ってねーと、できねーもんだぜ。まぁ、人にもよるが、普通に働いてた方が楽だからな。結局、自分の事は自分で決めたい!って奴だけが最後まで居着くようになる」
当時寺田さんは、ヒデさんという先輩ホームレスに良くしてもらっていた。
「どこの世界でも人のつながりってのは大事でよ、、ヒデさんは俺にホームレスのイロハを教えてくれてな、、」
互いに助け合いながら生活していたという。

何年か経ち、周りのホームレス仲間にも一目おかれるようになった頃、寺田さんはヒデさんに呼ばれた。
「ヒデさんのテントは立派でよ、、本棚まであるんだぜ。で、何か用か?って聞いたんだ」
背中がかゆいから掻いてくれないか?と言われた。
「なんだい!そんな事かよ」
そう言って服をまくり上げたという。
「さすがに俺も、ちょっと引いちまった。背中が動いてんだよ」
ところどころ皮膚が破れており、その間からウジ虫が湧いていた。
皮膚の薄い所は、動き回るウジ虫が透けて見えたという。
「ヒデさん、あんた、、、」
「どうした?ウジでも湧いてるか?」
「ああ、、これ、ウジ虫だよな、、」
「たぶんな。悪いがこいつでとってくれないか?」
そう言って割り箸と空のツナ缶を渡されたという。
ツナ缶はウジ虫でいっぱいになった。
皮膚の下に潜り込んだウジ虫はガラスの欠片で皮膚を破いてから取り出した。
卵のような物が産みつけられていたが、すべてをとる事は出来なかった。
「ヒデさん、痛くないのか?」
もう痛みは感じないのだという。
「それから何回かウジ虫を取りに行ったが、もうヒデさん、、歳だったからな」
4度目に訪れた時には死んでいた。
テントの中は子蝿でいっぱいになっていたという。
「人間ってのは、元気なうちはどんなに不潔にしてたって平気なもんだ。でもよ、歳がいって、抵抗力が無くなってくるとだめだ。ホームレスなんてやってちゃいけない。あんな死に方、あんまりだ、、」

その後、寺田さんは50歳にして会社を興した。
大胆な経営で、一気に優良企業へと成長させた。
現在は自身の体験談をもとに、各地で講演会を開いている。




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theme : ホラー・怪談
genre : 小説・文学

tag : ホラー 怖い話

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紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
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