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2008-10-03

人ブタ

「人間ってほんと、何するか分かんないっすよ」
春野さんは探偵事務所で働いていたときの事を話してくれた。
春野さんが勤めていた探偵事務所では、常時いくつかの依頼を受けており、数人のチームで各依頼をこなしていた。
ある時、名の通った大地主から依頼があったという。
「江戸時代から続くとかいう、名家だったんですけどね。で、その娘が行方不明で探して欲しいって」
<警察はあてにならない、無事保護してくれたら500万出す>との事だった。
「金の力はすごいですよ。浮気調査のチームとか、もろもろ他のメンバーも臨時でかり出されて」
一週間後には、ほぼ潜伏場所が特定されたという。
「それが、妙なんですよ。パッと見普通の民家に女がひとり、出入りしているだけなんですけどね。その民家に監禁されてるんじゃないかってことで、張り込んだんです」

何日すぎても、おかしな行動は見られなかった。
「はずれじゃないかって思いましたね」
依頼の期限が迫っていた。
ひと月以内に見つけられなければすべてが無駄になる契約だった。
「上も必死ですよ。一応必要経費は依頼主持ちなんですけど、ほかの依頼蹴ってましたからね」
期限が迫り、強硬手段にでたという。
「まあ、ぶっちゃけて言うと不法侵入です。女の出入りの時間は把握してましたし、見張りも数人たててたんで、見つかる事は無いですけどね」

家に入ると豚小屋のような匂いがした。
缶ビールやコンビニ弁当の空など、足の踏み場も無いほど散乱していた。
二階へと上がると鍵のかかった部屋があった。
「簡単な作りだったんで、すぐ開きました」
女が数人いた。
みな裸にされており、ガリガリにやせた体をさらしていた。
<大丈夫ですか>と問いかけても反応する物はいなかった。
「目も、耳もダメで、咽も焼かれていました」
彼女達は女に飼われていた。
「あの女、自分のクソを食わせてたんです」
被害者達の胃の中から人間の糞尿と思われる物が検出されたという。

依頼主に発見の連絡を入れると、自ら娘を引き取りに来た。
娘の姿を見て、ひとしきり泣きわめくと、何処かへと電話をかけはじめた。
30分後、黒塗りのベンツが家の周りを取り囲んだという。
「女が帰ってくると、あっという間にベンツに乗せられて、、それから先は言えません」
警察に通報したのは二日後だった。
犯人が行方不明という事件は、しばらくメディアで取り上げられていたが、やがて忘れられた。
「普通が一番ですよ」

春野さんは現在、ホームセンターのガーデニングコーナーで働いている。
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theme : ホラー・怪談
genre : 小説・文学

tag : ホラー

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紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
日々人間の恐怖を探求中、
たぶん普通の人です(汗)
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