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2009-02-21

アカルイミライ

「あの頃はお金なかったんで、すぐokしましたよ」
杉山さんは駆け出しのテレビカメラマンだった。
「1日撮影して30万くれるって言うんですよ!おいしい話でしょ?!」
専門学校の同級生からの話だった。
詳しくは話せないがカメラをまわしてくれないか?とのことだった。
「特別仲がよかったって訳じゃないんだけど、、そいつ、学校中退したみたいだったし」
とにかく好条件だったのですぐに了承した。
他言無用、秘密厳守と言われたが特に気にしなかったという。

当日は同級生が家まで迎えにきてくれた。
連れて行かれたのは港近くの倉庫の一角だった。
中に入ると、簡単なステージが設置されていた。
「撮影方法は任せるから、とにかく全部撮ってくれ。それと、何があっても途中で撮影をやめるのだけは絶対ダメだからな」
終わったら迎えにくると言い残すと同級生はどこかへ行ってしまったという。

ステージ脇には大型のビデオカメラが設置してあった。
杉山さんは部屋全体を撮影していった。
「使った事のあるタイプだったんで安心しましたよ」
ステージでは少女がリハーサルをしていた。
小学生に見えた。
簡単な振り付けと共にアユの曲を歌っていたという。
「ジュニアアイドルのプロモーションビデオかなって思ったんですけどね、、」

しばらくすると、男達の集団が入ってきた。
「10人くらいだったかな、、やたら露出の激しい女に先導されてね」
すべてを撮影してくれと言われていた杉山さんは、男達と先導する女の姿も順に撮影していった。
「それでは!ミイナちゃんの初ステージ、開演です!」
女の合図でステージが始まった。
少女が出てくるとどよめきが起こり、男達は一斉に写真を撮り始めた。
杉山さんは、フラッシュの中歌う少女を一心に追い続けた。
「私も一応カメラマンなんでね、被写体の一番良い表情を撮りたかったんです」

曲が終わると女が声をかけた。
「はい!写真はここまででお願いします」
女は男達のカメラを回収していくと、代わりにホッチキスを配っていった。
その間に少女は全裸にされ、イスに座らされていたという。

先頭の男が少女に近づいていった。
「ファインダー越しじゃなかったら、耐えられなかったと思います」

ガチャン

男は少女の腕の肉を摘むと、おもむろにホッチキスの針を打ち付けた。
「イイィィ、、」
少女のかみ殺すようなうめきが聞こえた。

背中や耳たぶ、指先など、<ガチャン>という音が五回ほど響いた時に、少女が暴れ始めた。
「痛いよぉ~、無理です。もぉ、う、無理ぃ」
少女は咳を切ったように泣き始めた。

戸惑う男達をかき分けて女が少女に近寄っていった。
「ミイナちゃん!だめよ~、約束でしょ?お家の人に迷惑かかっちゃうのよ~?それでも良いのぉ?」
なだめるように言った女の言葉も無駄だった。
ワンワンと泣き出した少女は何を言っても首を横に振るだけだった。
「すいません!ちょっと落ち着かせますので、しばらくお待ち下さい」
そう言うと、女はミイナを別室へと連れ出した。

10分ほどするとミイナは女に抱えられるように出てきた。
表情は柔らかくなり落ち着きを取り戻したように見えた。
「クスリ打たれたんでしょうね」
ミイナは微笑みを浮かべたまま空中をゆっくりと眺めていた。

「お待たせしました!お手持ちの芯が無くなるまでどうぞ~」
女の合図と共に再び男達が少女に群がった。
<ガチャン>という音がいくつも重なった。
女はその様子を眺めながら、陶酔しきったような顔で自らを弄っていた。

「おかしくなりそうでね。これは映画のワンシーンなんだって自分に言い聞かせましたよ」

手持ちの針が無くなると、群がっていた男達は元の位置に戻って行き、ようやくミイナの全身を写す事がが出来た。 

「狂ってるって、、おもいました」
打ち付けられたホッチキスの針により少女は水着を着たようになっていた。
ふくらみの少ない胸は針で覆われていた。
特に乳首は原型を停めておらず汗のような血が流れていたという。


杉山さんは今もカメラマンとして一線で活躍している。
「あれのおかげかなぁ、、分かるようになったんですよ。本当の表情ってやつが」
来年には映画の撮影も決まっているのだという。



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tag : ホラー 怖い話

comment

管理者にだけメッセージを送る

うわぁ。。。

これ、今までの中で一番怖いかも・・・っ
というか痛々しい(涙

No title

霖さんいつもコメント有り難うございます。
たしかに今回の作品は痛々しいですv-12
次回作は、うわぁ、、って感じになるかも?

うわわわわわ

毎度変わらぬキツさがたまらないです♪待った甲斐がありました。

No title

あさこ様
お待ち頂いて有り難うございます。
次がいつになるかは分かりませんがぼちぼち書いていくつもりですv-39
プロフィール

紋白蝶

Author:紋白蝶
香川県在住の妄想家です。
趣味は読書、ゲームなど。
日々人間の恐怖を探求中、
たぶん普通の人です(汗)
感想聞かせて下さいませ。

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